ちりとてちん杯ふくい女性落語大会が、9月19日20日とありました。
こんな私ですが、今年も審査員として参加させてもらいました。
9月中旬にもかかわらず、日差しは夏のようでした。
会場に到着してまず目に入った、交差点脇の白い花がまぶしいくらい。
落語大会予選は、出場者の皆さんすべてに審査コメントをさせていただくという形式でした。
「福井がいい思い出の地となるように、必ず良いところを見つけて褒めまくるといった“落語審査のアダム徳永”を目指し講評する」
「会場の皆さんに、審査コメントも楽しんでいただく」
ということに気をつけて出場者の皆さんの落語を拝聴しましたので、あっという間でした。
おかげさまで審査コメントは冴えに冴え、
会場にも審査コメントで笑いが起き、
某師匠から「落語審査をさせたら、日本一やな」(確かこんな感じの内容)のお言葉も頂戴しました。
決勝はただの観客として楽しみました。そこで、あるお方の落語に「魂」を、またある方の落語には「誰にもまねできないフラや才能をいかしつつ、腐らず臥薪嘗胆でとにかく稽古した姿」「一本筋の通った信念の線」を見つけました。(面識は無いけど)報われて良かったですね。彼女がしゃべりきった時、気がつけば感動のあまり涙が頬をつたっていました。プロの会でもなかなか見られない、すごいものに遭遇できました。反省。
翌日、この春交通事故で亡くなった学生時代の後輩に、線香をあげに行きました。友人に事故現場へ案内され、驚きました。その場所は・・・。
落語大会会場近くの、白い花がまぶしかったあの交差点。夕暮れなのに、白いユリや菊が光ってるようでした。そんな花たちに向かって、手を合わせました。「おかげさまで、無事審査させてもらったよ。冴えに冴えたコメントを言わせてくれて、見守っていてくれて、ありがとう」。
夕方の秋風に、花は揺れてました。